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『FFT』は、当時の我々が持てる力を尽くした最高傑作だった──松野氏ら開発陣に聞く、『ファイナルファンタジータクティクス – イヴァリース クロニクルズ』が目指した、「『FFT』の決定版」とは
https://news.denfaminicogamer.jp/interview/250617t


記事によると
なんと『FFT』のオリジナル開発メンバーでありつつ、今作にも携わっている松野泰己氏(脚本、加筆修正及び監修)、前廣和豊氏(ディレクター)、皆川裕史氏(アートディレクター)、そして今作のプロデューサーを務める松澤祥一氏にお話をうかがうことができた。

(中略)

松野氏:
そういえば、今回フルボイス対応をするにあたって、私が脚本を提出し終わってから、前廣さんと吉田(直樹)さん【※】が、すごく長い時間をかけて読み合わせをしたと聞きしました。つい先日吉田さんと酒の席で話したときも、それを熱く語られていて……僕は「そうですか、ってか、どうして?」って感じだったんだけど(笑)。

※「吉田直樹」
スクウェア・エニックス所属のゲーム開発者。『FF14』のディレクター兼プロデューサー、『FF16』のプロデューサーを務める。松野氏をクリエイターとしてリスペクトしていることでもお馴染み(?)本作ではエグゼクティブ・プロデューサーという立ち位置。



前廣氏:
今回、その吉田が業務過多ということと、プロデューサーに松澤が立候補したことで、吉田は後方支援に回っていたんですが、やっぱりウチの吉田直樹も、「松野泰己ファン」なんですよ。『FFT』に対しても相当な想い入れを持っているし、吉田なりの解釈もある。それは僕にもあるし、松野さんご本人が思っていない解釈もあるはず。

そこで、松野さんがフルボイス化のために新しく書いた脚本に対して、「果たして我々の解釈は合っているのか」と。加筆された部分に対しても、調整された部分に対しても、その演出を作っていくことになるからこそ、松野さんの意図を出来る限り汲み取ろう、ということですね。

そのために吉田と時間を取って、本当にタイマンで読み合わせをしていました。全部のセリフを画面にひとつずつ映して、「ここのアルガスの心情はさあ、合ってるよね?」みたいな感じで(笑)。

お互いの解釈で喧嘩しつつも、最後はプレイヤーに向けてより良い演出方針に落ち着いて、「やるな」「お前もな」みたいな少年漫画のライバル同士の戦い的な展開で終わりましたけど(笑)。