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「道徳のよう」と話題のFF14規約改定 誹謗中傷など問題の具体例挙げた狙いと背景
https://news.yahoo.co.jp/byline/kawamurameikou/20211121-00268369




ーー具体的な禁止事項を発表することで、一定のリスク(一部ユーザーの反発)があると思うのですが、開発チーム内で懸念はなかったのでしょうか。

ご質問にある「一部ユーザーの反発」というところは、懸念ではありませんでした。記載した事例はあくまでも例であり、それがすべてではありませんし、キチンと運用していけば、プレーヤーの皆さんのご理解やご協力は得られると考えたからです。

ただし、それ以外に、今回禁止事項に具体例を挙げるにあたり、2つの点で懸念したことがありました。

ひとつ目は、詳細に書けば書くほど、「違反にならなければ(=ペナルティを科されなければ)何をしても問題ない」と考えるプレーヤーにペナルティのラインを探られてしまう可能性があるというものです。違反にはならなかったとしても、他者とコミュニケーションをとるうえで大切なことは、他者を慮(おもんばか)る気持ちです。そこがこれまで具体例を記載してこなかった大きな理由の一つでした。しかし、現実世界でも時勢とともにハラスメントの考え方や対応方法が変わっていくように、人によって捉え方の差が大きくなる事例が目立つようになったり、「よくわからないが故にルールを守れない」といったようなお声を多数頂戴したりするようになりました。このような事象に対応するため、あくまでも参考のための一例であることは明示しつつ、具体的な禁止事項の追加を決めました。禁止事項に書かれている大半のことは、FF14に限らず、特にオンライン上で不特定多数の他者とのコミュニケーションをとるうえでは大切なことです。他者を慮り、より良いコミュニケーションをとるうえでの参考にしていただければと考えています。

もうひとつは、今回の変更が広く周知されていく際に、特に日頃から詳細までは情報を追っていないような方から、FF14が混沌としたサービスであるかのように際立って見えてしまう可能性があるということです。MMORPGというジャンルで非常に多くの人が一堂に会するサービスであることから、コミュニケーション上のトラブルは確かに発生することではあります。しかし実際には、普通にプレーをしているぶんには、プレーヤーの99%以上の方はこのような不快な出来事に遭遇することはありません。それでもなお、何が違反であるかを正しく把握しておくことは、予防や危機回避にも繋がりますし、万が一自分がそのようなトラブルに巻き込まれてしまった際に、適切なサポートを得られる手段を知ることにもなりますので、多くの皆さんに正しい理解が広まってもらえればと考えています。



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